Java開発でさくらVPSがおすすめの理由


掲載日:2020年12月31日



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概要

さくらのVPSを1年ほど使ってみた感想を記載します。主に私の利用用途しては勉強用に色々なソフトウェアを入れたり、データのバックアップ環境などの用途で使っています。入れているソフトウェアは以下の様なものです。

  • Apache
  • Tomcat
  • PostgreSQL
  • Postfix
  • Dovecot

勉強用として使っているので特にWEBサーバ、APサーバ、DBサーバは分けずに1台のサーバにインストールしています。1年間使ってみて良かった部分や悪かった部分について記載したいと思います。

さくらのVPSさくらのVPS

さくらのVPSさくらのVPS

目次

  1. さくらのVPSがおすすめである理由
  2. メリット
  3. デメリット
  4. VPSサーバのスペックの選び方
  5. まとめ

1. さくらのVPSがおすすめである理由

結論から言うと個人利用、法人利用どちらだったとしてもさくらのVPSはおすすめです。実際に1年間さくらのVPSを使ってみて感じたことをメリット、デメリットを元に説明したいと思います。

2. メリット

さくらVPSのメリットについて記載したいと思います。

2-1. トラブルが無い

利用開始から1年間で「サーバに繋げない」「急なメンテナンスにより使えない」などのトラブルが全くないです。さくらの口コミを見てもトラブルは昔からほとんど無い様です。法人利用としてお客様にサービスを提供する際も問題なく使えると思います。さくらのVPSのサイト上でも「24時間365日有人監視」と記載されており、もし仮にトラブルが発生した場合でも体制は万全の様です。

実際、私個人は以下の様な構成で作成しています。

1台のサーバでWEBサーバ、APサーバ、DBサーバ、メールサーバと複数の機能を持たせていますが、問題なく動作しています。

ちなみに、さくらのVPSの使っているスペックは以下となります。

CPU2コア
メモリ1GB
SSD50GB

2-2. GUI操作が豊富

「リソース情報(リソースの使用率)」「サーバ監視」「パケットフィルタ」など、GUIで色々操作できるのは便利です。中でも「パケットフィルタ」は個人的にとても便利に感じています。

上図の様に特定ポートに対する通信を制御できます。ポートの制御はiptablesやfirewall(CentOS7からiptablesの代わりにfirewallが使えます)などにより制御すれば良いと思っていましたが、SSHポートなど使わない時などは閉じておきたいポートなどがある場合は、毎回iptablesやfirewallの設定変更をするのは大変だと思います。設定誤りのリスクもあります。そういった場合、この「パケットフィルタ」機能によりGUIから簡単に開け閉めできるのはサーバを運用してみてとても便利に感じています。

2-3. 高品質で料金が安い

以下のスペックベースで料金比較したいと思います。VPSによって提供しているスペックのパッケージが違うので近いスペックで比較したいと思います。

CPU2コア
メモリ1GB
SSD50GB

比較結果は以下の通りです。※2020/12/31時点での料金比較となります。

さくらVPSCPU:2コア
メモリ:1GB
SSD:50GB
800円/月 ※石狩のリージョンを使用した場合
ConoHaCPU:2コア
メモリ:1GB
SSD:100GB
880円/月
IndigoCPU:2コア
メモリ:2GB
SSD:40GB
669円/月
GMOクラウドVPSCPU:2コア
メモリ:1GB
HDD:50GB
780円/月
お名前.com VPSCPU:2コア
メモリ:1GB
HDD:100GB
896円/月

上記の表を見てもらうと分かりますが、さくらのVPSは他のVPSと比較すると最安値ではありません。しかし、安定した品質を提供していると考えるとコスパは高いのではないかと思います。いくら安くても安定性が無い場合、使っていてストレスになりますし、法人利用は難しいと思います。また、料金に差があるといっても月数100円の差なので個人的にはあまり気にする額でも無いと思っています。

比較をして感じましたが、料金は極端な差がある訳ではないので、VPSサーバを選定する時には料金はあまり基準にしなくても良い気がします。

さくらのVPSは品質を加味すると料金は安いのではないかと思います。

2-4. VPSを構築する位置を選べる

地味に嬉しいですが、さくらVPSはリージョン(サーバの設置場所)を「東京」「大阪」「石狩」から選べます。

災対用のBCP(Business continuity planning)環境としてのサーバ構築も可能ですし、データのバックアップ環境としても使えます。

私は東京に住んでいるので、石狩のリージョンを使用してデータのバックアップをしています。これにより東京で災害があった場合でもデータを失わずに管理ができます。

3. デメリット

さくらVPSのデメリットについて記載したいと思います。

3-1. 細かいスペックの調整ができない

どこのVPSサーバも同じような感じですが、細かいスペックアップの調整が出来ない部分は使っていて気になりました。メモリは上げなくても良いが、CPUだけ上げたい時でも、CPUだけあげるプランが無いので、メモリも一緒に上げる必要があります。オーバースペックになってしまうので少しもったい無い気がしています。

3-1. 他のレンタルサーバと比べると料金が高い

メリットのところで料金比較をしましたが、他のレンタルサーバと比べると最安値ではありません。あまり品質を気にせず、とにかく料金が安いサーバを使用したい人には向いていないのではないかと思います。

4. VPSサーバのスペックの選び方

以下の記事を参考にしてみてください。さくらのVPSを元に性能を検証した記事となります。

VPSのレンタルサーバを利用してWEBサーバ(Apache)が最大何件まで同時に処理できるのか測ってみた

VPSのレンタルサーバを利用してWEB/APサーバ(Apache、Tomcat)が最大何件まで同時に処理できるのか測ってみた

上記記事の結論としては以下となります。

【WEBサーバのみの場合】

  • 60人規模のサイトを作る場合・・・512MBプラン(CPU:1コア、メモリ:512MB、SSD:25GB)
  • 120人規模のサイトを作る場合・・・1Gプラン(CPU:2コア、メモリ:1GB、SSD:50GB)
  • 240人規模のサイトを作る場合・・・2Gプラン(CPU:3コア、メモリ:2GB、SSD:100GB)

【WEB/APサーバの場合(※Javaで測定しましたが、PHPを入れる場合はもこちらが参考になるのではと思います。)】

  • 20人規模のサイトを作る場合・・・512MBプラン(CPU:1コア、メモリ:512MB、SSD:25GB)
  • 80人規模のサイトを作る場合・・・1Gプラン(CPU:2コア、メモリ:1GB、SSD:50GB)
  • 200人規模のサイトを作る場合・・・2Gプラン(CPU:3コア、メモリ:2GB、SSD:100GB)

※上記は同時アクセス(完全に同じタイミングでサーバにアクセスされた)の場合に何人まで耐えられるかの基準となります。少し余裕を持ったスペックを選ぶことをおすすめします。

5. まとめ

さくらのVPSを1年間使ってみた感想を記載させていただきました。使ってみて、他のVPSサーバと比較してもコスパは悪くないと思っています。勉強のためや法人利用にも十分向いていると思いますので是非使ってみてください。

さくらVPSのリンクは以下となります。

さくらのVPSさくらのVPS

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最後までご覧いただきありがとうございました。



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