Javaをビルドするとはどういう意味か
掲載日:2021年1月11日
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概要
Javaを使ったアプリ開発を行っていると「Javaをビルドする」という言葉を1度は聞いたことはあると思いますが、具体的に何をしているのか説明したいと思います。
目次
- Javaをビルドするとは
- 1-1. なぜビルドをするのか
- 1-2. コンパイルとは
- まとめ
1. Javaをビルドするとは
「Javaをビルドする」とはJavaを実行できる状態にする作業を指します。Javaはプログラムを以下の様に書いただけでは実行できません。
public class HelloWorld{
public static void main(String[] args){
System.out.println("Hello World!!");
}
}
普段、拡張子「.java」のファイルに対してプログラムを記載すると思いますが、実際にJavaが実行される時は「.class」のファイルとなります。つまり、「.java」を「.class」に変換して、Javaは「.class」のファイルを実行します。よく「Javaファイルを修正したのに反映されません。」と言っている人を見ますが、Javaファイルは修正されているがclassファイルが修正されていないケースが多々あります。
Javaを実行できる状態にする作業とは、この「.java」のファイルを「.class」のファイルに変換する作業を指します。さらに詳しく詳しく説明すると、「.java」のファイルを「.class」のファイルに変換し、変換後の「.class」ファイルを紐づける作業をビルドと言います。
1-1. なぜビルドをするのか
ビルドをする理由はJavaが実行出来るファイル形式である「.class」ファイルに変換するためです。「.class」ファイルは機械に読み取りやすい内容で記載されており、人間が読むことが出来るファイルではありません。機械が読み取りやすいファイル形式、つまり、機械が素早く処理できる形式に変換したファイルで実行されることによりJavaは高速に処理がされます。
1-2. コンパイルとは
ビルドを理解する上で「コンパイル」も理解する必要があります。コンパイルとはビルド作業の中の「.java」のファイルを「.class」のファイルに変換する作業を指します。ビルドは先ほど説明した通り、以下の2つの作業を指します。
- 「.java」のファイルを「.class」のファイルに変換する作業
- 変換後の「.class」ファイルを紐づける作業
このうち、「「.java」のファイルを「.class」のファイルに変換する作業」をコンパイルと言います。
3. まとめ
簡単に図にまとめると以下の様になります。
ポイントは以下の3点です。
- ビルドとはJavaを実行できる状態にする作業のこと
- ビルドはコンパイルとclassファイルの紐づけを行っている
- Javaを動かすときに実際に実行されるファイルは拡張子「.class」ファイル
最後までご覧いただきありがとうございました。