CentOSにJavaをインストール、パス設定
掲載日:2020年12月8日
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概要
CentOSにJavaをインストールしてパスを設定する手順です。Oracle Javaは有償化が始まっているので、OpenJDKを使って設定していきます。CentOS7を前提に記載しています。
目次
- 設定内容
- 1-1. 資材のダウンロード
- 1-2. 資材の解凍、移動
- 1-3. alternativesにコマンドを登録する
- まとめ
1. 設定内容
Javaをダウンロードするところからパスを設定する手順について記載します。
1-1. 資材のダウンロード
以下のサイトからOpenJDKをダウンロードします。
1-2. 資材の解凍、移動
OpenJDKをサーバへ移動、解凍します。以下は、「/var/work」配下にOpenJDKを置いた前提で記載します。
[root@hostname ~]# tar xzvf /var/work/openjdk-11+28_linux-x64_bin.tar.gz
[root@hostname ~]# mkdir /usr/lib/java
[root@hostname ~]# mv jdk-11 /usr/lib/java/
上記は「/var/work」配下でOpenJDKを解凍、「/usr/lib/」配下に「java」フォルダを作成、解凍したOpenJDKを「/usr/lib/java/」配下に移動するコマンドとなります。
1-3. alternativesにコマンドを登録する
alternativesとは直訳した通りの説明になってしまいますが、代替コマンドです。簡単に説明すると切り替え可能なショートカットリンクで環境変数を設定する仕組みとなります。複数Javaが入っている時などはこちらの設定をしておくとJavaの切り替えが簡単になります。このコマンドによりJavaのパスを設定します。
[root@hostname ~]# alternatives --install /usr/bin/java java /usr/lib/java/jdk-11/bin/java 1
[root@hostname ~]# alternatives --install /usr/bin/javac javac /usr/lib/java/jdk-11/bin/javac 1
上記のコマンドの1行目を説明すると
・「/usr/bin/java」のショートカットリンクが作成されます。
・グループ名を「java」にします。複数Javaがあり、切り替えたい時はグループ名をjavaで複数登録します。
・ショートカット先を「/usr/lib/java/jdk-11/bin/java」とします。
・優先度を1とします。
といった設定となります。
これによりjavaコマンドを実行すると
①/usr/bin/javaのショートカットが呼び出されます。 ※「/usr/bin」配下に普段実行している「mkdir」「ls」などのコマンドも格納されています。普段何気なく使っている「mkdir」「ls」はここが呼び出されています。
②ショートカット先の「/etc/alternatives/java」が呼び出されます。こちらもショートカットとなっています。 ※「/etc/alternatives/java」の「java」はグループ名で指定した値となります。
③さらにショートカット先となっている「/usr/lib/java/jdk-11/bin/java」が呼び出されます。
上記の①~③の流れでjavaコマンド実行されます。
javaコマンドが有効になっているか、以下のコマンドで確認してみましょう。
[root@hostname ~]# java -version
openjdk version "xx" yyyy-mm-dd
OpenJDK Runtime Environment xx.x (build xx+xx)
OpenJDK 64-Bit Server VM xx.x (build xx+xx, mixed mode)
上記の通りに表示されたらOKです。
2. まとめ
Javaをインストールしてパスを設定する手順を記載させていただきました。
普段何となく使っているjavaコマンドですが、alternativesなどにより登録されていることにより動作しています。新しくjavaを入れる際は参考にしてみてください。
最後までご覧いだきありがとうございました。